オーストラリアでのひとこま
過ぎて辛さはだいぶ忘れてしまったが、現地で1週間程39度の熱で寝込み、何も食べれずにいた。
熱で食欲がなくなったことははじめてだった。
寝込んでるときは、頭割れそう、喉の痛みでつばも飲めない。
体中突き刺さる痛みに集中すると「ここが私の背中じゃ!ここが私のお腹じゃ!脚じゃ!」と自分はここにいる!!とこんな自己主張の強い身体とはじめて向き合うはめにあった。
普段めったに風邪もひかず、ひいても病院には行かない。
が・・・今回その時、行かなあかんかも・・・と異国の地ながら思った。
1週間寝ながら眺めた、空と掛字句
しかたなく這うようにして病院にいった。
OL風な服装、白いシャツとスラっとPT、ヒールの看護婦さんが部屋を案内してくれる。
そこでゆっくり状況をきいてくれる。
苦手な英語もそんなこといってられないと、頑張り、身体全身で悲痛さをにじませた。
(これで充分)
看護婦さんのスカイブルーの眼が(なんて綺麗なんだろう~)(この眼で空見たらどんな空やろ~)と熱で訳わからん事思いながらボンヤリ見惚れていた。
暫くしてスーと看護婦さんはその部屋から出て行った。
それから10分、20分経っても一人きりだった。
少し不安になり意識をしっかりしようと周りを見渡すと、棚にいろんな薬らしき瓶がぎっしり並んでる。
鍵、棚にかかってない・・・。
PCも開きっぱなし・・・。
(ええんかな~・・・。私がいたずらな奴だったらどうするねん・・・)なんていらぬ事思っていたら、勢いよくGパンはち切れそうな大きな男性が入ってきた。
「Hi~! What's matter?」と笑顔満々で言われた。
(えらいテンションたかいやん・・・)と心情、長いことひとりぼっちにさせられた不安、不満がより心中、言葉が関西弁つよくなる。
それから問診をしてもらい、とても明るく、とても早口でしゃべり出した。
自分の英語力の乏しさとテンションのギャップで理解できない・・・。
ただ言葉の中の何度もでてくるvirus(ウイルス)だけがよく聞き取れ、不安で眉間にしわがよる。
そして「ちょっと待ってて」と言い部屋から出て行かれた。
不安としんどさで、黙ってノソノソと横のベットに横たわる。
10分待ちが30分近く感じられる。
気付くと、廊下でさっきのドクターの笑い声が聞こえる。
暫くつづく・・・。
(・・・Gパン、はよcome onやで・・・)と白眼になりそうだった。
入ってこられたら「oh~(笑) 靴のまま寝ていいんだよ」と。
(あら、そう・・・)と又丁寧に靴を履く普段、お行儀のよい素直な自分がそこにいた。
思考力0。
(何で出ていったん?結局なんなん”!?)
ハ~ハ~息はやく、見詰める眼が通じたのだろう。
又早口で話し出した・・・。
「タミフル」の言葉、「5日間飲み続ければ直る」が聞き取れた。
「・・・influenenza(インフルエンザ)?」と聞くと「yes」 と。「そして問題ない」と。
(・・・でも、日本のようにインフルエンザの検査してへんやん・・喉みて、・背中、肩下ポンポン、脈みて「oh~」と首ふっただけやん・・・)
(でもそんな事よう言えん・・・)と、うな垂れながら素直にタミフル貰い帰って寝ることにした。
すると薬飲んで7時間後熱は下がりだした。
薬で下げてるので体はかわらず辛かったが、原因わかれば心静かに休めた。
そして1週間後にはウソの様に元気になった。
一ヵ月のうち一週間、活動出来なかったがこの体験は大切なのだろう。
今回の教訓
* 心静まれば体もやすまる。
* 反応し続けると、のまれる。
* 自分、もっとリスニング頑張れ。
* 自分、心中、関西弁強くなったら深呼吸を。
* ウイルスとは風邪も当てはまる。
(知っていたがリアルに聞くと引いた)
* ドクターがGパン姿で仕事してもカッコいい。
病み上がり教訓をかみ締める図
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